the coveを観て思った事
the coveという、日本の太地町で行われているイルカ漁に関するドキュメンタリーを観ました。非常に興味深かったのと、考える事も色々あったので、自分が興味深かった事を書きます。
まず私は、最近まで日本でイルカを獲って食べる地域があるのを知りませんでした。私がこれを知ったのは、UCLAの近くの良くデモをしている場所で、ある日"shame on japan! stop eating dolphines!"みたいな紙を見た時でした。その時は、日本でイルカなんか食べるか?、と思いましたが、どうやら食べるそうです。和歌山県の太地町というところは、世界に対してイルカの配給元として有名で、水族館なんかにいくイルカもここで捕まえたものを買うのだそうです。生きたイルカは、$150kくらいで取引されているそうです。
まずこのドキュメンタリーを作った人達が達成したい目的は、イルカをこれ以上殺さない事です。これを達成するために、太地町で毎年9月に行われる漁を止めようとしたり、色々な事をするのですが、最終的に彼らがとったのは、ドキュメンタリーを作ることでこのイルカ漁の事をもっと知ってもらい、より多くの人にこのイルカ漁に反対してもらおうという事でした。ソフトウェアエンジニアとして興味深いのは、以下の部分でしょう。
映画の製作にはシリコングラフィックス社やネットスケープ社を創設したジム・クラークが500万ドルの資金を提供しており[2]
ドキュメンタリーは非常に面興味深く、時間を忘れるくらい見入ってしまいました。主演のリックは、映画フリッパーで使われたイルカを調教していた人で、彼はイルカが大好きです。しかし、彼が関わった映画であるフリッパーが大成功したために、当時3つしかなかったイルカのいる水族館はどんどん増えました。彼は、フリッパーで使ったイルカが映画の後自分の目の前で自殺(彼曰く、イルカにとっての呼吸は人間にとっての呼吸のようなものではなく、自発的なものなので、呼吸をしない事を選択する事で自殺出来るそう。そして彼曰く、そのイルカはそれを選んだそうだ。)したのを受け、彼は彼自身がその発展に大きな貢献をしたイルカを扱った業界を、彼自身の手で壊すことを望んでいる。二度とイルカが同じように死なないように。しかし太地町の漁師は、彼らがその漁の写真を撮ることはおろか、街に居るだけで彼らの後をつけたりするそうです。
彼らはドキュメンタリーの中で、
- 政府が彼らに、イルカが魚を食べ過ぎて困っているから"pest control(害虫処理)"して欲しいと依頼している
- 日本に住む人でもイルカを食べる地域があるのを知らない人は多い。これはメディアがそれを公にしないため。イルカの肉は、イルカの肉としてではない形で市場に出まわっており、メディアがイルカの含む水銀の問題を公にしないようにしている(イルカに含まれているイルカは食物連鎖の頂点なので水銀を多く含んでいる、というのは良く聞く)
- 太地町の漁師たちは、彼らを殺せるなら殺そうとしている。警察もぐるになって追跡してくる
の様な主張をします。まあ実際、日本の事を何もしらない人が、あれだけ見せられたらそれらは真実に見えるでしょう。私もいくつかは真実だと思いましたが、大げさに表現されている部分も多々あるように思いました。
彼らは、このドキュメンタリーを見せることによって、日本においてもより多くの人をこのイルカ漁に反対する事に賛成させる事が出来るでしょう。しかし、私は彼らの目的、イルカを殺したくない、という部分は理解出来るけれど、その目的を達成するための手段はさほど有効ではないと思っている。
まず太地町の漁師たちがなぜイルカを捕るのか。理由は簡単なはずで、単にそれによる収入がないとやっていけないからだと思う。ドキュメンタリーから見るに、漁師たちは彼らが漁の様子を公にしようとするのを非常に嫌がっている。中指を立てるし、英語で出て行けと書いた紙を見せつけたり、罵声を浴びせたりしている。漁師が英語を頑張っているのだ。それはもうそれなりの理由があろう。そしてそれは、お金であるはずだ。
ならば、彼らがやれるより効率的な運動は、このドキュメンタリーを見て彼らに賛成する人から募金を募り、太地町の人達にそのお金をあげる事だ。漁師たちとて、漁をせずとも同等のお金が手に入るならしないと思う。ドキュメンタリーでは、"漁をせずに同等のお金が貰えるなら、漁はしないか?"、と質問し、"する。これは文化だから。"、と答えているシーンがあるが、そんなはずはない。漁師たちはもう、彼らになんらかの肯定を示す事で、鬼の首を取ったかのようにそれを利用されるのが嫌なだけに見える。そうなった状況で、話し合いなどなかなか難しい。
結論として、私は太地町の漁師に、イルカ漁で設けている分だけお金をあげれば、イルカを殺したくないという目的は達成出来ると思う。そして彼らのドキュメンタリーには、人々をその方向に持っていくだけの魅了はあると思う。
どうにしろ、日本に生まれて15歳まで育ったが、それでも日本においてイルカを食べる地域があるとは知らなかったし、ここで捕まったイルカが世界中の水族館で見るイルカなんだとは知らなかった。




